英語の先生がzoomでレッスンをしようとするとき、何から始めたらよいのか

 

これからZoomレッスンをしてみようという方のヒントになるようにと始めた連載です。お役に立てたら幸いです。

 

Zoomでレッスンシリーズ (本ブログ以外のリンク先は別ウィンドウで開きます)

 

今回は、4回目。

 

Zoomでできることはわかったし、ホストとしてもなんとなくいけそう。レッスンのイメージもできた。じゃ、レッスンするかー!

その前に。ミーティングを主催するための準備として忘れてはいけないことがあります。

 

 

 

 

1. 先生にホストになれる環境がそろっているかどうか確認する。

 

(1)  レッスンの形態は決めたか。

 

レッスンする生徒の年齢や人数、レッスン時間の長さは決まっていますか。それによって環境として求められる要件は変わってきます。

レッスンが40分以上になるなら、有料アカウントになることを検討しましょう。それは無料アカウントでZoomを使い慣れてからで十分です。

 

このシリーズの①の再掲になりますが、ホストとしてミーティングを開催するならアカウントが必要です。

アカウントは<サインアップ>から作ります。下記のサイトが分かりやすいです。

 

Zoomアカウントの作成手順
https://zoomy.info/manuals/account/

 

サインアップ:アカウントを作る時に使うメニュー

サインイン:アカウントがある人のログインメニュー

 

無料アカウントで、マンツーマンならつなぎ放題。

3〜100名の同時接続は、40分は無料。3人目が接続されてから40分です。残り時間が少なくなるともうすぐ切れるよ~と教えてくれます。接続が切れてまたやり直すことも可能。その場合はまた3人目が接続されてから40分使えます。何度でも再接続可能です。

 

無料アカウントでレッスンをするなら、40分以内で終わるレッスンをするか、途中で再接続することを前提としておくとよいですね。休憩時間を設けて前半、後半とするのも手です。いずれにせよ、生徒さんには「不測の事態で突然切れたらもう一回接続して」と伝えておくことです。

40分まるまるレッスン時間にすることも難しいのでお気をつけて。落ち着くまで最初数分を見込んでおきましょう。

 

時間を気にせずにZoomを使いたいなら有料アカウントに切り替えましょう。Proライセンスです。

支払いは、今ならUSドルで支払えばお得です。とりあえず、とかコロナウイルス騒ぎの間だけとかならまず一か月。しっかり使うつもりなら年間がお得。

 

 

有料アカウント(Proライセンス)と無料アカウントの違いはこちらによくまとまっています。

 

Zoomの有料アカウント(proアカウント)のメリットデメリット、料金・概要・登録方法
https://zoom-shukyaku.com/zoom-%E6%9C%89%E6%96%99%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%AD-%E5%8F%96%E5%BE%97%E6%96%B9%E6%B3%95/

 

有料アカウント(Proライセンス)ならではできるレッスンもあります。

・投票機能をQuiz(テスト)のようにして使う。

・スポットライト機能を使って、卓上のカードを映す。

 

Zoomで便利なスポットライト機能を使って複数のカメラを切り替えよう
https://zoom-tatsujin.com/spotlight/

 

Zoomの機能、スポットライトビデオを使っていますか?
https://zoomy.info/spot_light_video/

 

Zoomでも通常レッスンと同じような臨場感を作り出せるかも!

 

(2) 指導に使う機器は決めたか。

 

PCにするのか、タブレットにするのか、スマホにするのか。自分のレッスン形態にあったものを選びましょう。プライベートや、4人くらいまでの少人数レッスンならばスマホでもタブレットでもOK。少人数ならば何とでもカバーできます。気負わずGO。

このシリーズの②でも触れましたが、5人以上となるならばPCの使用をお勧めします。スマホやタブレットにはないZoom機能があるし、画面が大きくて全体を把握しやすいからです。

可能ならもう一台接続しておき、不測の事態に備えたいものです。

 

また有料アカウント(Proライセンス)なら、グループレッスンの場合、スマホをカメラにして2台体制に挑戦するのもアリ。

 

(3) 通信速度に問題はないか。

 

こちらは、このシリーズの③の最後にお伝えした通りです。確認しておきましょう。

 

(4) オーディオ参加の設定をしておこう。

 

この(4)は加筆しました。

 

アカウントの基本の設定

ホストのアカウント設定をブラウザで行ってください。ブラウザを立ち上げてサインインします。下記の画面のように、<個人>→<設定>→<音声タイプ>の個所で「コンピュータ音声」を選択してください。これはミーティングに参加者がどのようなオーディオ設定で参加できるかを設定するところです。これにより、参加者がレッスンの際に間違って通話で参加できないようにします。

 

 

スケジュールごとに設定することもできます。下記のスケジュール画面の<オーディオ>の個所で「コンピュータオーディオ」を選択してください。

上記の設定すると招待内容をコピーする時に電話番号などが表示されなくなります。

INDEXへ

 

2. 保護者にオンラインレッスンを行いたい旨を伝える。

 

先生としてオンラインレッスンを提供できることが分かれば、次は、保護者の方たちへオンラインレッスンに切り替えることをお知らせしましょう。Zoomをインストールしていただくこともお願いしなくてはなりません。

 

保護者の方たちとの関係によって、伝え方はいろいろ。かっちりおたより感を出すもよし。ざっくばらんにお伝えするもよし。お伝えする要点を上げていきます。

 

(1) 何でお知らせするか。

 

お知らせの媒体もいろいろでしょう。ペーパー、メール、ホームページ、LINE、SNS、何を使うのがいいのでしょうか。もしかすると、これでしかご案内できないということもあるでしょう。

 

ペーパー

紙でのお知らせを発行されている方も多いかもしれません。紙だけでなくホームページとかでもお知らせしていたりするかな。Zoomを使うなら、必須ではありませんが、メール、ホームページ、LINE、SNS、いずれかを併用されるといいと思います。紙だけだとちゃんと伝わったかどうかの確認も取りにくいです。

メール、LINE、SNS

一斉にお知らせできて便利です。

ホームページ

一般公開のページには載せられない情報です。メンバー向けのページを持っているのであればそちらを使いましょう。

 

私のところでは、おたより、LINE、ホームページ、メールを使っています。どれが便利かというと即時性の観点からLINEです。クラス別にLINEグループを作り、そこで連絡を流します。LINE上で残しておくべきことはノートに書き込み、それ以外は書いて流す感じです。Zoomをお使いの機器にLINEをインストールすると便利ですよ。私はスマホ、タブレット、PCにLINEをインストールしています。Zoomでミーティングに招待をするときに操作性がよく楽ちんです。

 

LINEのよさ

・即時性…既読で伝わったかどうか確認できる

・必要なグループを簡単に作れる

・文字だけでなく、音声、画像、動画などを簡単に送信できる

 

LINEで気をつけること

・保護者の方が使えるかどうか…ガラケーの方もいらっしゃるのでその方にはメールや電話などの代替手段を用意しましょう。

・送信ミス

・文字以外は残しておきたいものを保存し忘れると一定の期間で見たり、聞いたりできなくなる

・保護者の方たちの人間関係(笑)

 

(2) どんな内容を送ればよいか。

 

難しく考える必要はありません。まず、コロナウイルスの影響であること、オンラインレッスンで英語力をつけるためのレッスンを提供したいことを誠実にお伝えになるといいと思います。

 

=文面例=

「コロナウイルの影響により全国の小中高は臨時休校になったことを受けて、オンラインレッスンを検討しています。」

「感染を広げないために、通いのレッスンという形は引き続き見合わせたいと思いますが、オンラインレッスンでお子さんたちの英語力を培う機会を提供し続けたいと思います。」

「気軽に外出ができないなか、レッスンを行わずにいると、抜けていくことも多かろうと思います。」

「こういった状況ですが、オンラインでレッスンという新しい試みで、お子さんたちのやる気を一層刺激したいと思います。」

「オンラインレッスンでは、視聴覚をよく使います。さらにリスニングの力を伸ばすのによい機会にしましょう。」

 

それから、保護者の方たちにお願いすることとして2つあげます。

 

まずは、オンラインレッスンをするとなった場合、ご家庭のどの機器でレッスンに参加するのかお伺いすること。

スマホ(iPhone)
スマホ(Android)
タブレット(ipad)
タブレット(Android)
PC(Windows)
PC(Mac)

ざっとこのくらいの種類に分けてお伺いしておくとよいと思います。機器によってインストールするZoomアプリにより、メニュー表示が違ったり、機能に違いがあったりするからです。

接続して会話をする、ちょっとした共有をする分には大丈夫だと思いますが、やらせたいことを指示したらできなかったということが生じるでしょうから、その際に慌てない様子にするためにも把握しておくとよい情報です。

 

そして、Zoomをお使いの機器にインストールしてもらわないと始まりません。接続テストは行いますが、接続テストに至るまでの過程はご家庭でやっていただくことになります。

 

Zoomのインストールはどこから?おすすめはZoomのトップ画面から。最新のバージョンをインストールできるからです。下のリンク先のページの中ほどに機器別にインストールの入り口があります。私はそこをご案内するようにしています。zoomのダウンロードセンターのページにはいろいろあって迷いやすい。アプリ検索してもいろいろ出てきて迷う人が多いです。

 

Zoomミーティングとチャット
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

 

 

Zoomを使ってオンラインレッスンをする旨、そしてZoomのインストール依頼、これが保護者の方にお伝えすべき内容です。さらに、ご家庭で使う予定の機器についてフィードバックしてもらうとなおよしです。

INDEXへ

 

こちらは追記しました。
Zoomについて知りたいことを探しやすいサイトです。

ZOOM + a
Web会議システムZoom と 授業支援システムを使った遠隔授業を行うためのページ
https://zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jp/

 

次回は、ご家庭からZoomでつながっていただくための準備についてまとめます。

⑤へ続く。