英語の先生がzoomでレッスンをしようとするとき、何から始めたらよいのか。
これからZoomレッスンをしてみようという方のヒントになるようにと始めた連載です。お役に立てたら幸いです。
第3回 どんな形でレッスンをしたいのか具体的に考えてみよう。
第4回 ホストとしてミーティングを主催できる環境を整えよう。
第5回 招待する生徒さんのご家庭からZoomに参加できるか確認しよう。
第8回 フォローアップをしよう。
今回は、2回目。Zoomをホストの役割について。
Zoomをホストとして使う、というのはミーティングを主催するということです。
Zoomでできることがわかり体験できたら、次は、自分でレッスンすることを想定してミーティングを自分でセッティングしてみましょう。
1. ホストはPCを使うべき?
2. ホストは何ができる?
3. いざホストとしてZoomを使わん!
Zoomは、PCでも、スマホでも、タブレットでも使えますが、ホストとして使うならPCがおすすめ。スマホやタブレットにはないZoom機能があるし、画面が大きくて全体を把握しやすいです。
とはいえ、小規模レッスンの場合や、基本的な機能しか使わない場合はタブレットをホストにするのがお手軽でしょう。特にペンが使えるタブレットは指導にとても便利です。
グループレッスンの場合、可能なら2台以上先生が使うといいと思います。パソコンをホストにして、タブレットやスマホも参加させておくということです。
有料アカウントなら、タブレットやスマホを共同ホスト設定にしておくといろいろ便利です。機器に何かトラブルが生じてもリカバリーしやすいですし、複数のカメラを活用して手元を見せることもできます。
こちらにうまくまとまっています。
Zoomのホスト(主催者)ができることを確認しよう!
https://zoom-no1support.com/zoom-winuser/#ZoomZoom-3
プライベートレッスンならあまり気にしなくてもよいものが多いですが、グループレッスンを
するならば、使えるようになっておきたい機能があります。
ホストとして使う練習をする際に練習しておきたい機能をあげます。
Zoomでレッスンを開くには、レッスンに参加する人を呼ばなければいけません。その作業が<招待>です。ミーティングIDと参加するためのパスワード、日時を参加者に知らせる会議案内が<招待>の内容です。
ミーティングIDとはなんでしょうか。
これは会議室番号みたいなものです。参加者はミーティングIDがないと会議室にたどり着けません。
ミーティングIDを1つの会議室だとすると、ホストとなる人が「会議室を使いますよ」と確約しないとミーティングIDは決まりません。
確約の仕方は、今すぐ使うか(今すぐ会うか)、日時を指定して予約するか(予定を決めて会うか)です。
今すぐ使う
インスタントミーティング(メニュー:新規ミーティング)
日時を指定して使う
スケジュールミーティング(メニュー:スケジュール)
また部屋は2種類から選べます。アカウントを作れば、自分専用の会議室を1つ持てます。自分専用の会議室のミーティングIDはPIDといって、固定の番号になります。会議室としてこのPIDを使うか、自動的に割り振られるミーティングIDを使うかになります。
自動的に割り振られるミーティングIDは職場、PIDは自分の部屋と考えると分かりやすいかな。
お仕事する時は職場で、遊ぶ時は部屋ってイメージでしょうか。だれかにお仕事をする時に自分の部屋に来てもらったとしたら、その後、部屋を覚えられちゃって、いつでも来られちゃうと嫌でしょう?(笑)自分の部屋に来ていい人は親しい人に限った方がよいということです。
部屋には勝手に入ってきちゃうの?
ミーティングIDを知ってたら誰でも入れるの?
ミーティングIDは知っていれば誰でも入れてしまいます。だから、鍵はかけましょう。なので
パスワードを設定します。パスワードも招待時に伝えます。
有料アカウントなら待機室機能というものも使えます。
というわけで、レッスンには自動的に割り振られるミーティングIDを使うとよいでしょう。レッスンのためにあらかじめスケジュールしておくといいですね。招待内容を簡単にコピペ(コピー&ペースト)できます。
zoomからメールを起動して送ることもできますし、lineなどにコピペすることも可能です。
招待内容のコピペそのままを送るとURLがあり、それをクリックすればよいことになっていますが、使用する機器によって起動の仕方に差があってかえって時間がかかったり、うまくいかないこともあります。特に生徒さんがパソコンの場合。
おすすめは、メールやlineに
・レッスンの日時
・ミーティングIDとパスワード
を入れて送ることです。Zoomを自分で起動してもらうのが一番トラブルが少ないように思います。
招待の仕方ですが、ブラウザでZoomアカウントにサインインしてからする方法と、アプリを起動してする方法と2通りあります。定期的なミーティングなど、詳細な設定をする場合はブラウザからスケジュールしましょう。
参加者多い場合は、ちょっとみんなだまって話をきいて~!ということも出てきます。口の前で指を立ててシーッとやったって無理無理(笑)
ミュートは、マイクのON/OFF機能ですが、各自にその機能があります。
ホストだけは、全員を一斉にON/OFFにすることができます。その場合、それぞれにONにする権限を与えるかどうかも決められます。
この操作も練習しておくと便利かなと思います。
レッスンは、みんなの顔を見ながらやりたいもの。ビデオにもON/OFF機能が各自にあります。
ホストは全員を一斉に操作することはできませんが、それぞれをOFFにすることができます。
ONにすることはできません。なぜって? その権限があれば、見せられない姿の時にドアを開けてしまうようなことが起きてしまうかもしれませんからね(笑)ONにしてほしい時は、ビデオ開始を依頼 という操作になります。
だれが今参加しているか確認するのは、メニューの参加者の管理から。
(2)ミュート (3)ビデオ に関する操作もここで行います。
このメニューでは
・ミュートの切り替え
・ビデオの切り替え
のほかに次のようなことができます。
・参加者の名前の変更
グループレッスンの時には参加者の名前を設定してもらう方がよいです。参加する時にミーティングIDを入れる画面でできますが、そこで名前を任意のもので入力できますし、参加した後ならここで変えます。
・チャット(全員へも、個別でもメッセージを送れる)
これもグループレッスンの時には便利に使える機能です。また連載ブログ『レッスンの準備』の回で使い方に触れますね。
・削除(強制退場)
あまり使うことはありませんが、退室操作がうまくいかない子、退室を忘れている子を退室させる時はここで。
生徒さんたちに見せたいものを表示させるのがこの機能です。
画像や、アプリの画面、ブラウザ画面のほか、ホワイトボードといって白い画面を表示させ、そこに文字絵などをかくことができます。
これは、レッスンではとても役に立つ機能です。こちらも連載ブログ『レッスンの準備』の回に触れます。ミラーリングでタブレットのアプリを見せたり、Webのオンラインのものを活用したり。
どんな風に表示されるのかいろいろ試してみるといいですね。
気軽に始めるなら。
多くの方がPCやタブレットとスマホをお持ちだと思います。PCをホストにして、インスタントミーティングを開き、ご自分のタブレットやスマホでそのミーティングに参加してみると気兼ねせずテスト操作できます。それぞれの機器でどのように見えるのか確認するのにももってこいです。
生徒さんのご家庭では、スマホ、タブレット、PC、いずれかでの参加となろうかと思います。使ってみると分かりますが、メニューの位置が違うので、操作指示をするときにその違いを知っておけば指示が出しやすいです。といっても、小学校高学年以上になるとみんなすいすい使いこなしますけどね(笑)
複数の機器でミーティングに参加する際に一つ気をつけたいことがあります。
ハウリングです。
一つの部屋で複数の機器を使うと、オーディオが2つ以上ONになった時にウォワワワワワとかいう音が生じてしまいます。それがハウリングです。これは、スピーカーから出る音をマイクが拾って増幅し、またスピーカーから音を出して、というループが生じることで起きます。
ですから、自分で複数の機器を使って操作テストをするときは、1台以外はオーディオを切断しておきましょう。
ミーティングに参加する時に、<オーディオに接続しない>にチェックを入れればOKです。もしそれをせずにミーティングに参加した場合は、メニューの<詳細>(スマホやタブレットは … のボタンで表示されます)の中から<オーディオの切断>を選択すればOK。
ミュートでは解消されないので注意してください。
オーディオの切断状態
音を聞くこともできない
ミュートONの状態
音は聞こえるが、マイクがOFFになっていて自分の声は届かない
お友だちと一緒に操作練習をする場合は、招待からやってみましょう。生徒さんにどのように招待を送るのか、招待を送られた生徒さんはどのようにZoomレッスンに参加するのか体験してみてください。
こちらは追記しました。
Zoomについて知りたいことを探しやすいサイトです。
ZOOM + a
Web会議システムZoom と 授業支援システムを使った遠隔授業を行うためのページ
https://zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jp/