あけましておめでとうございます!
まだほろ酔いでほんわかしていたいお正月2日ですが、仕事初めの方もいらっしゃるでしょう。
先生向けのエッセイを書いてみました。
◆何を自分の軸にするか
よさげなレッスンプランや楽し気なアクティビティをパラパラと教えてもらい、
それをつないでレッスンする。昔の私がそうでした。それでも成り立ちます。
でもいつまでも「借り着」をとっかえひっかえ着ているような、その場しのぎな感じがないでしょうか?
楽し気ではあるけれど力が貯まっていかない、そんな感じです。
10年後も今のレッスンを継承していきたい、と思える方は素晴らしいです。逆に、もし年度末になると
迷いが出て、なんか違うかも・・と感じているなら、「小ネタ集め」ではなく「軸を作る」ことからでは
ないかと思います。
では、自分の軸ってどうやって得るものでしょう?
私は【教える技術(=教材)】と【人間力(=先生の信念・人となり)】の両輪と考えます。
違和感は、変化するチャンス
何かを捨てて、何かを得る。最初は面倒です。面倒だから現状維持でいいや、という心理もとてもわかります。
でも「なんか違うような・・・」を続けるより、心の声を聴いて行動する勇気が必要なとき、ありますよね。
では私の軸、何を大切に思っているか?を書いてみます。
◆キーワードは「自分の意思で」「楽しく」
子どもはおそらく英語も最初は受動的に学びはじめます。親に連れて行かれた英語教室だったり、
通っている幼稚園や小学校の英語の時間だったり…。「言われたことをなんとなくやっている」
という程度の学びを続けているだけだと、スタートが早くても大人になったときに
たいしたものが残らない、という残念な結果になりがちです。
子どもたちが将来、「勝負できる英語力」をつけるためのキーワードは・・・
1「自分の意思を持って取り組んでいるか?」
2「学びを楽しんでいるか?」
ではないかと思います。
◆チャンツから全方向に
私の教え方の軸はチャンツ(リズムの歌)です。英語のリズムに合うように
ひとつひとつ作曲されたチャンツは、声が出しやすく、いろんな楽しい使い方ができます。
ウオームアップのみならず、授業の中心にチャンツをすえ、技能を周囲に広げるイメージです。
「読む、書く、聞く、話す」の中心にチャンツがある。発音、リズムもチャンツを使えば、英語らしさを
キープしたまま学べ、発表力も鍛えられます。
◆自分の言葉になりきるまで
子どもに特に人気なのは、クイズやカードを使ったアクティビティです。
子どもは遊ぶのが大好き。笑うのも好き。ドキドキが好き。時間制限が好き。
英語教室の現場で生まれた「ポンシリーズ」を使いながら、頭も心も身体も動く授業を組み立てます。
機械的なリピート練習や、丸暗記にだけでなく、情景や気持ちと合わせたことばの練習を、
どれだけ楽しく自分の言葉になりきるまでやることができるか?がキーです。
◆教える技術は日々更新!
大学入試も「読む・書く・聞く・話す」の4技能試験へと向かっています。
英検4・5級にもスピーキング合格という項目が加わります。中高の英語教育は当然、この流れを意識して
大変革になるでしょう。
児童英語、小学校英語の先生はしばしば「人生最初の英語の先生」です。
キライにさせては大変!
それに生徒は従順で素直な出来る子だけではありません。本当は外で遊んでいたいやんちゃくんも
スローちゃんも、ひきつけないといけません。集団レッスンでは、クラス内の小さくない個人差に
対応していくことが必須になります。
「教える技術」は日々更新
更新するためには、新しい情報が必要ですし、ヒントをキャッチする感度のいいアンテナと
柔らかいココロが必須です。
「人間力」は日々精進
一番沁み込むのは、いい先輩先生や仲間から直に学ぶことです。
◆Sharing is caring
偉そうに申し上げてきましたが、教える技術も人間力も、私にとっても永遠の課題です。
理想を追いかけながらシェアする、そんなスタイルで、けこりん英語教室教材をご利用の方に
今年もしっかりサポートしていきます。
また教材にかかわらず英語を子どもに教える立場の方すべてに、児童英語勉強会(The Most 通称ザモス)というコミュニティも仲間と作っております。ぜひお仲間に!
今年も楽しくがんばりましょう。
2016年もどうぞよろしくお願い申し上げます。